診療科のご案内
高気圧酸素治療
高気圧酸素治療(HBOT)とは

高気圧酸素治療(Hyperbaric Oxygen Therapy, HBO)は、通常よりも高い気圧環境下で100%の酸素を吸入し、体内の酸素不足を改善する治療法です。高気圧の環境下では、血液中に溶け込む酸素の量が増加し、体のすみずみにまで酸素が効率よく行き渡ります。これにより、組織の回復促進や炎症の軽減などが期待できます。
治療中には、気圧の変化により耳の閉塞感や痛みを感じることがあります。その場合も、医療スタッフが丁寧に対応し、サポートいたしますので、安心して治療をお受けいただけます。
治療装置のご紹介
当院では、多人数の同時治療が可能な「多人数用大型治療装置」を導入しております。このタイプの装置は、福岡市内および近郊では当院のみが設置しています。装置内には冷暖房が完備されており、リクライニングチェアや簡易ベッドもご用意していますので、リラックスした快適な環境で治療をお受けいただけます。


治療中について
治療開始後、気圧の上昇に伴い、耳が詰まったように感じることがあります。これは、飛行機の着陸時や水中に潜った際に感じる耳閉感と同じ現象です。つばを飲み込んだり、耳抜きをしていただくことで改善できます。ご不安な点や異変を感じられた場合は、すぐにスタッフまでお知らせください。
高気圧酸素治療の作用と適応疾患
治療実績
当院は、昭和46年(1971)に福岡市で初めて高気圧酸素療法を導入しました。その後、昭和58年(1983)に現在稼働している多人数用大型治療装置を導入したことで症例数が増加し、令和6年(2024)年末までに延べ8,103例、122,207回の治療を行っております。
過去5年間の主な治療実績としては、難治性潰瘍、突発性難聴、骨髄炎が多くを占めています。加えて、自費診療にはなりますが、スポーツ外傷(肉離れや靭帯損傷など)の治療件数も増加傾向にあります。



お問い合わせ窓口
治療を希望される方
八木病院 代表
当院では、疾患によっては対応可能な医師が不在の場合があります。初めてのご来院時は、事前にお電話でご確認ください。特に突発性難聴など診療科がない疾患については、診療情報提供書をご持参いただいても原則として紹介先医療機関での経過観察となります。あらかじめご了承ください。
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